PayPayのCMといえば宮川大輔さんのハイテンションな演出——大声での叫び、顔のドアップ、「ペイペイ!」フレーズの連呼。2018年のサービス開始から現在まで7年以上にわたって続くこのスタイルが、「うるさい」「不快」「うざい」「声がでかすぎ」と話題を集め続けています。しかし同時に、PayPayは国内利用者数6,900万人超の日本最大のQRコード決済サービスにまで成長しており、この「嫌われながら普及する」という逆説的な現象こそが考察の核心になっています。

PayPay CMシリーズの歴史と宮川大輔起用の経緯

宮川大輔さんのPayPayCMへの起用は2018年12月の「踊るペイペイ」篇が始まりです。当時は「100億円あげちゃうキャンペーン」の大型施策に合わせた爆発的なプロモーションとして展開され、宮川大輔さんのキャラクターを活かした大声・ハイテンション・顔ドアップという演出スタイルはそのまま現在まで7年以上継続されています。

サービス名 PayPay(QRコード決済)/ PayPayカード(クレジットカード)
CMキャラクター 宮川大輔さん(2018年12月〜現在)
初起用篇 「踊るペイペイ」篇(2018年12月4日〜)
現行篇(PayPay) 「ついにゴング!」篇(北村匠海さんと共演 / 2026年2月27日〜)
現行篇(PayPayカード) スクラッチくじキャンペーン篇(2026年3月3日〜3月30日)
演出の特徴 ハイテンション・大声・顔のドアップ・「ペイペイ!」フレーズ連呼・高速ダンス
話題の焦点 うるさい・不快・うざい・声がでかすぎ・テンションが高すぎる

「うるさい・不快・うざい」——否定的・批判的な声

否定的・批判的な意見

  • 「PayPayのCMがうるさすぎる。声がでかいし顔のドアップが怖い。見るたびにチャンネル変える」——声の大きさと顔のドアップの組み合わせが「生理的な不快感」として機能しているという批判。視覚・聴覚の両面から強制的に意識を引きつける演出への拒否反応
  • 「宮川大輔のキャラ自体は嫌いじゃないんだけど、PayPayのCMのあのテンションは本当に無理。もう何年もずっとあれ」——宮川大輔さん本人への好感は保ちながら、7年以上変わらない演出スタイルへの「飽き・疲れ」が積み重なったコメント。ヤクルト1000の杏さん篇と同じく、演者批判ではなくCM演出批判という構図
  • 「ペイペイ!ってあの叫び声、耳に刺さって不快。テレビつけてるとほぼ毎回流れるし逃げ場がない」——接触頻度の高さと音量の組み合わせによるストレス。大量出稿がハイテンション演出の不快感をさらに増幅させている
  • 「画面いっぱいの顔ドアップ、やかましいBGM、何度も繰り返すペイペイの連呼——全部がうざい要素の集合体」——演出の構成要素それぞれが個別に不快で、それが重なることで嫌悪感が相乗効果を生んでいるという指摘


https://twitter.com/mikan_twt/status/1793321616438346101

ウサギさん
「宮川大輔は嫌いじゃないけどCMは無理」って声が多いの、ヤクルトの杏篇と全く同じ構造だよね。演者への好感とCM演出への拒否反応は切り離して考えられてるのが面白い。

カエルさん
「逃げ場がない」っていう感覚は、大量出稿の問題が大きいよね。どんな演出でも接触頻度が高すぎると嫌悪感に変わるのは広告の宿命でもある。

肯定的・好意的な意見

  • 「ペイペイ!のあのノリ好きだよ。テンション上がるし元気もらえる」——批判と紙一重で、宮川大輔さんのポジティブなエネルギーがそのまま好意的に届いている層も一定数存在する
  • 「何年も見てるのに、逆に一番覚えてるCMって言われたらPayPayだよな」——「うざい」と感じながらも、インパクトの強さから最も記憶に残るCMとして評価するコメント
  • 2026年2月の「ついにゴング!」篇(北村匠海さんとの共演)については「二人の掛け合いが面白い」「いつもと違う雰囲気で新鮮」という好意的な声も多い

ウサギさん
「一番覚えてるCM」って言ってもらえる時点で、広告としての目的は果たしてるんだよね。好感度とブランド想起率って必ずしも一致しない。
カエルさん
北村匠海篇が「新鮮」って言われてるの、7年間ほぼ同一路線を貫いてきたからこそ「変化」がそれ自体で話題になるという効果でもあるよね。

なぜ「うるさい・不快」なのに7年以上続くのか——インパクト重視戦略の考察

「うるさい・不快」を「知ってる」に変換する戦略

PayPayが2018年のサービス開始直後にとったマーケティング戦略の核心は、「好かれること」より「覚えられること」を優先するという割り切りにありました。当時、日本ではQRコード決済はほぼ普及しておらず、まずサービスの存在と使い方を大多数の人に認知させることが最優先課題でした。

「ペイペイ!」という発音しやすく繰り返しやすいフレーズを大声で連呼させることで、嫌いな人でも無意識のうちに「ペイペイ=PayPay」という読み方と名前を覚えてしまうという効果を意図的に設計していたと考えられます。「うるさい・うざい」という批判がSNSで拡散されるたびに「PayPayのCM」という発話が増え、それ自体がコストゼロの口コミ効果になるという逆説的な仕組みです。

PayPayの普及と「ハイテンションCM」の関係性

PayPayは2024年時点で国内利用者数6,900万人超を達成し、QRコード決済の国内シェアトップに君臨しています。宮川大輔さんのCMが始まった2018年当時はほぼゼロだった普及率が、これほどの水準に達した背景には当然キャッシュレス化政策や加盟店拡大といった構造的な要因もありますが、「誰でもPayPayを知っている」という認知の土台を短期間で作り上げたCM戦略の貢献は無視できません。

「嫌い・うざい」と言われ続けながら7年以上同一路線を維持できるのは、その間に数字として結果が出続けているからにほかなりません。PayPayにとってこのCMは「好感度の低い広告」ではなく「機能している広告」なのです。

ウサギさん
「ペイペイ!」って叫び声が嫌いでも、その発音が頭に入ってしまってる時点でCMとして目的を達成しているんだよね。広告の評価軸は好感度だけじゃない。
カエルさん
6,900万人超の利用者を獲得した結果を見ると、「うるさい・うざい」批判を許容してインパクト重視を貫いた判断は、マーケティングとしては正解だったと言わざるを得ない。

まとめ——「嫌われながら普及する」PayPayのCM戦略の本質

PayPayのCMが「うるさい」「不快」「うざい」と言われ続けながらも7年以上変わらない理由の本質は、「好感度を犠牲にしてでも認知・想起率を最大化する」という明確な戦略的判断にあります。宮川大輔さんのハイテンション演出への批判は演者個人への不満ではなく、演出スタイルと大量接触頻度が生む複合的なストレスが原因です。

「ペイペイ!」という叫び声が嫌いな人の耳にも自然に刷り込まれ、「うるさくて嫌い」という批判がSNSで広まるたびにPayPayという名前が拡散するという逆説的な構造は、日本のキャッシュレス化という大きな文脈の中で着実に機能してきました。国内利用者数6,900万人超という数字は、その戦略が「不快を許容した上で成立した」ことを示す証左といえるでしょう。

ウサギさん
「嫌いなのに覚えてる」CMって、実はマーケター的には最高の結果なんだよね。好きになってもらうより先に「存在を知ってもらう」フェーズでは特に。PayPayはそこを割り切った。
カエルさん
北村匠海篇が「新鮮で面白い」って言われてるのは、逆に7年間のハイテンション路線があったからこそだよね。ブランドが定着した今、CM戦略を変えていくフェーズに入ってきてるのかもしれない
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