NEXCO中日本の逆走防止のCMが話題

NEXCO中日本による逆走防止キャンペーン『無くそう逆走』のCMの最新版が放送中です。

『逆走対策2019「判断の瞬間」』篇

会社名 NEXCO中日本
CM放送時期 2019年7月~

どう考えても怖すぎる、最新版CM

以前から有名なこちらのシリーズ。

2018年の事故ってるCMも怖かったけど、最新版はある意味更にパワーアップしてますw

テレビをなんとなく付けてて、CMをよく見てない視聴者の方でも『明らかにおかしい点』を感じてしまいそうな内容で、実際既に話題になってるようです。

今回は、こちらのCMへの反応や評判を、紹介&考察していきます!

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『高速道路で逆走』という選択肢への違和感

逆走防止のCMへの違和感で指摘されてる主なポイントは、

  • 『高速道路で逆走』

という父親の発想についてです。

実際の意見はこんな感じ。

  • こんな発想になる人いない
  • 逆走は論外
  • 怖すぎ
  • 意味不明
  • そこ(逆走するかどうか)は迷うところじゃない
  • 論点がずれてる
  • 家族を車に乗せてるうんぬんよりもはるか以前の問題
  • ドライバーの年代層がおかしい(老人じゃないの?)

と言った指摘が見られました。

ウサギさん
ボクも最初見た時はびっくりしました。

もう一回見るために、思わずYouTubeにCMの動画を再度探しにいったくらいですw

カエルさん
『バックミラー越しに、娘さんや奥さんの姿を見て、我に返る』っていうシーンは効果的な感じもするんですけね。

ただ、これを見せるってことは、

『乗せてなかったら逆走するの?』

ってことにもなりますし・・・。

色んな意味で発想に恐ろしさを感じるCMという気がしました・・・。

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『動機別の逆走発生状況』のデータを見れば、CMの内容にも納得かも

CMを見る限り、その前提条件や発想について突っ込みどころだらけな今回のCM。

ですが、高速道路での実際のデータを調査してみると、CMの内容があながち的外れではないこともわかりました。

以下詳しく見ていきます。

動機別の逆走発生状況

動機別の逆走事案発生件数の推移(ネクスコ東日本の公式HPより引用)

上記は、2017年度の高速道路での逆走事案の推移を動機別にグラフにしたものです。

これを見ると、全体の事故件数自体は減ってるものの、

  • 認識なし→4割減
  • 過失→2割減
  • 故意→3割増

と、『故意の逆走による事故』だけが増加してることが見て取れます。

『故意の逆走』でもっとも多い理由

○逆走開始時の認識が故意 :道や行き先の間違いに気付いて戻ろうとした逆走が5割以上を占める。
○逆走開始時の認識が過失 :特段の背景が不明の逆走が約6割を占める。
逆走事案のデータ分析結果(国土交通省HP)

続いて、『逆走に至った要因』で最も多いものですが、認識が故意の場合は、『行き先の間違いに気づいて戻ろうとした逆走』というのが5割以上を占めてるそうです。

CMをなんとなく見てると、

  • 『こんなドライバーいないから・・・』

ってなってしまうCMですが、実際の事故件数やその要因を見てみると、

増加してる『故意』の事故の予防
『故意』の事故の中で最も多い要因である『間違いに気づいて戻る』をさせない

という意図をCMに込めたことが伺えます。

もちろん、こういう発想をする人の割合は極端に少ないでしょうが、実際にいるわけですからね。

ウサギさん
多くの人にとっては違和感しか感じない内容でしょう。

ですが、そもそものCMの意図が、そういう『一部の非常識なドライバー』に対する注意喚起だと考えれば、このCMの内容にも納得が行く気がします。

カエルさん
ボクは、ボケちゃったおじいちゃんとか、泥酔した悪質ドライバーが逆走するケースが多いんだと思ってました。
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年代別だと高齢者の事故が多いようです

ただ、『故意』の事故が増えてるとはいえ、年代別に見るとやはる高齢者が起こす事故件数が多いようです。


逆走事案のデータ分析結果(国道交通省の公式HPより引用)

国土交通省による、平成23~28年のデータは上記。

75~79歳の事故が最も多いとされてます。

ただ、CMで高齢者の注意力の低下を予防するのは難しいので、『故意の人たち』に事故を起こさせないようにこういう内容のCMにしたと考えると合点がいきます。

ちなみに、2019年6月には、木更津JCTで高速バスの逆走なんかも起きてます・・・。

一般車両のドライバーだけでなく、バスの運転手さんの中にもこういう発想をする人がいるっていうのは恐ろしいものを感じますね^^;

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まとめ

ウサギさん
『高速道路の会社』としておそらく最も有名な会社が放送してるCMです。

的外れなCMを放送するわけないって思ってたけど、実際に

『件数としてはレアなものの、実際の事故のデータに基づいたCM内容』

だったわけですね。

カエルさん
そう考えるとこのCMの異様な違和感にも納得です。

そもそもの対象が『このCMに非常識さを感じない、ごく一部のドライバー』なわけですから。

これからお盆休みで高速道路の利用が増えそうだけど、変な事故が怒らないことを祈るばかりです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

感想や、CMに対してのご意見等ありましたら、コメント欄からお願いします(^^)

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