結婚情報誌として圧倒的な知名度を誇る「ゼクシィ」。その25年間にわたるCMシリーズは、多くの若手女優の登竜門となり、日本の広告業界においても伝説的な成功事例として語り継がれています。

2001年の初代・加賀美セイラさんから始まり、2025年の15代目・池端杏慈さんまで、時代を彩った美しい女優たちがゼクシィガールとして活躍してきました。本記事では、その歴史を詳しく振り返ります。

歴代ゼクシィガール出演者一覧

※『ゼクシィガール』はピンクの文字で記載

代目 出演者 共演者・補足 出演時期
初代 加賀美セイラさん 2001年
2代目 加藤ローサさん 2004年
3代目 JOSIさん 2005年
4代目 倉科カナさん 2006年
5代目 岩井堂聖子さん
(旧芸名:高橋真唯さん)
2007年
森絵梨佳さん 渡部豪太さんと共演 2008年
沖樹莉亜さん 北条隆博さんと共演 2009年
野崎萌香さん 有川良太さんと共演 2010年
内田裕也さん 樹木希林さんと共演
(後に樹木希林さんのみ)
2011年
黒柳徹子さん 鈴木福さん・リリー・フランキーさん
高須光聖さん夫妻と共演
2012年
6代目 松井愛莉さん 2013年
柏木由紀さん 2013年
三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE 2014年
7代目 広瀬すずさん 2014年
8代目 新木優子さん 2015年
9代目 吉岡里帆さん 戸塚純貴さんと共演 2016年
10代目 佐久間由衣さん 清原翔さんと共演 2017年
11代目 井桁弘恵さん 細田善彦さんと共演 2018年
12代目 白石聖さん 平田雄也さんと共演 2019年
13代目 堀田真由さん 鈴木仁さんと共演 2020年–2022年
14代目 茅島みずきさん 兵頭功海さんと共演 2023年–2024年
15代目 池端杏慈さん 西垣匠さんと共演 2025年

※ゼクシィCM出演者には大きく2種類います※

1.ゼクシィガール(代目がつく人)

毎年または数年ごとに交代する、いわば「CMの顔」で、公式に「◯代目ゼクシィCMガール」と発表されます。
例:加藤ローサさん(2代目)、広瀬すずさん(7代目)、池端杏慈さん(15代目)

2.一般の出演者(ゲスト・特別起用)

ある年のCMに出るが、代目表記はつかない。新郎役の俳優や、特別キャスティングされた有名人などがそれにあたります。
例:森絵梨佳さん(2008年)、樹木希林さん(2011年)、三代目J Soul Brothers(2014年)

つまり、「○代目」と呼ばれるのはゼクシィガールだけで、他の出演者は「ゼクシィCMに出た人」だけど「ゼクシィガール」ではありません。『ゼクシィガール』にあたるのは上記の表中のピンク文字の行の(代目の項目ありの)女性タレントさんたちになります。

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時系列で振り返る:ゼクシィCMの25年史

黎明期(2001年-2006年):ゼクシィガール誕生

初代:加賀美セイラさん(2001年)

項目 詳細
出演時年齢 20歳~21歳
特徴 清楚で上品な印象
当時の反響 ゼクシィCMの原型を確立
その後の活動 女優・モデルとして活動継続

ゼクシィCMシリーズの記念すべき第1弾を飾った加賀美セイラさん。当時まだ20歳という若さでしたが、その透明感あふれる美しさで多くの視聴者に印象を残しました。

このCMが結婚情報誌のイメージを一新し、ゼクシィブランドの基盤を築いた記念すべき作品となりました。

2代目:加藤ローサさん(2004年)

項目 詳細
出演時年齢 18歳~19歳
特徴 ハーフの美貌とエキゾチックな魅力
当時の反響 一躍人気女優へ
その後の活動 映画・ドラマで主演多数

加藤ローサさんの起用により、ゼクシィCMの知名度が飛躍的に向上しました。彼女のハーフという個性的な美しさが話題となり、CM界における新たなスターの誕生となりました。

このCMをきっかけに、ローサさんは数多くの映画やドラマで主演を務める人気女優へと成長していきました。

3代目:JOSIさん(2005年)

項目 詳細
出演時年齢 19歳~20歳
特徴 モデル出身の洗練されたスタイル
当時の反響 ファッション業界からも注目
その後の活動 モデル・女優として国際的に活動

JOSIさんの起用により、よりファッション性の高いCMとなりました。モデル出身ならではの洗練されたスタイリングが印象的で、ゼクシィのブランドイメージをさらに向上させました。

4代目:倉科カナさん(2006年)

項目 詳細
出演時年齢 18歳~19歳
特徴 親しみやすい笑顔と自然な演技
当時の反響 幅広い年齢層に好評
その後の活動 NHK朝ドラ主演など実力派女優に

倉科カナさんは親しみやすさと上品さを兼ね備えた魅力で多くのファンを獲得。その後NHK朝ドラの主演を務めるなど、実力派女優としての地位を確立しました。

発展期(2007年-2012年):多様性の時代

5代目:岩井堂聖子さん(旧芸名:高橋真唯さん)(2007年)

項目 詳細
出演時年齢 23歳~24歳
特徴 大人っぽい魅力と知的な印象
当時の反響 より成熟した女性像を表現
その後の活動 岩井堂聖子として芸名変更、女優活動継続

岩井堂聖子さん(旧芸名:高橋真唯さん)の起用により、より大人の女性をターゲットとしたCM展開となりました。20代前半の落ち着いた魅力が印象的でした。

その後岩井堂聖子として芸名を変更し、現在も女優として活動を続けています。

実験期(2008年-2012年):多彩なキャスティング

この時期のゼクシィCMは従来の枠を超えた実験的な取り組みが特徴的でした。森絵梨佳さんや沖樹莉亜さんといった新進気鋭の女優たちから、内田裕也さん・樹木希林さんといったベテラン俳優まで、幅広いキャスティングが行われました。

特に2012年の黒柳徹子さんが出演したCMは、話題性の高さで大きな注目を集めました。鈴木福さんやリリー・フランキーさんとの共演は、多世代に愛されるブランドとしてのゼクシィの地位を確立しました。

ウサギさん
この時期のゼクシィって、本当に攻めたキャスティングしてたよね!内田裕也さんと樹木希林さんのCMなんて、今見ても斬新だと思う
カエルさん
そうそう!黒柳徹子さんのCMも衝撃的だったなあ。でもそれがブランドの多様性を表現していて、すごく印象に残ってる

成熟期(2013年-2019年):スター女優輩出の黄金時代

6代目:松井愛莉さん(2013年)

項目 詳細
出演時年齢 21歳~22歳
特徴 モデル出身の洗練されたルックス
当時の反響 新時代のゼクシィガール像を確立
その後の活動 女優・モデルとして幅広く活躍

松井愛莉さんの起用により、ゼクシィCMが新たなフェーズに入りました。モデル出身ならではの洗練されたビジュアルが、ブランドイメージをさらに向上させました。

7代目:広瀬すずさん(2014年)

項目 詳細
出演時年齢 16歳~17歳
特徴 天真爛漫な魅力と透明感
当時の反響 社会現象級の人気を獲得
その後の活動 映画界のトップ女優に成長

広瀬すずさんの起用はゼクシィCM史上最大のヒットとなりました。当時まだ10代だった彼女の天真爛漫な魅力が多くの人の心を掴み、その後のトップ女優への道筋を築きました。

8代目:新木優子さん(2015年)

項目 詳細
出演時年齢 21歳~22歳
特徴 クールビューティーな魅力
当時の反響 大人っぽい新しいゼクシィ像を提示
その後の活動 ドラマ・映画で主要キャストとして活躍

新木優子さんはクールで知的な美しさで新たなゼクシィ像を提示。広瀬すずさんとは対照的な大人の魅力で多くのファンを獲得しました。

9代目:吉岡里帆さん(2016年)

項目 詳細
出演時年齢 23歳~24歳
特徴 親しみやすさと上品さの調和
当時の反響 戸塚純貴さんとの共演が話題
その後の活動 映画・ドラマで主演多数の人気女優に

吉岡里帆さんは戸塚純貴さんとのカップル設定のCMで注目を集めました。その後数多くの主演作品に恵まれ、現在も第一線で活躍する人気女優となっています。

現代期(2017年-2025年):多様性と進化の時代

10代目:佐久間由衣さん(2017年)

項目 詳細
出演時年齢 20歳~21歳
特徴 自然体の魅力と親近感
当時の反響 清原翔さんとのケミストリーが好評
その後の活動 映画・ドラマで幅広く活躍中

佐久間由衣さんは自然体の演技で多くの共感を得ました。清原翔さんとの自然なカップル像が、リアルな結婚への憧れを表現していました。

そして、井桁弘恵さん(2018年)から池端杏慈さん(2025年)まで、各々が独自の魅力でゼクシィブランドを彩りました。特に堀田真由さんは3年間という長期起用で安定したブランドイメージを構築し、最新の池端杏慈さんは新時代のゼクシィガールとして期待されています。

11代目:井桁弘恵さん(2018年)

項目 詳細
出演時年齢 21歳
特徴 170cmの高身長と透明感のある美貌
当時の反響 細田善彦さんとの上品なカップル像が話題
その後の活動 仮面ライダーゼロワン出演でブレイク、MOREモデルとして活躍

井桁弘恵さんは福岡県出身で進学校・修猷館高校から早稲田大学という高学歴な才女として注目されました。ゼクシィCM後の2019年に『仮面ライダーゼロワン』のヒロイン・刃唯阿(はゆあ)役で女性ライダーを演じ、一躍人気女優の仲間入りを果たしました。現在はファッション誌『MORE』の専属モデルとしても活躍し、女優とモデル業を両立する多才な活動を見せています。

12代目:白石聖さん(2019年)

項目 詳細
出演時年齢 20歳~21歳
特徴 清楚な美貌と高い演技力
当時の反響 平田雄也さんとの自然体な魅力が好評
その後の活動 連続ドラマ初主演、2026年大河ドラマ出演決定

白石聖さんは竹下通りでのスカウトから芸能界入りを果たしました。ゼクシィCM起用により注目度が急上昇し、2020年にはフジテレビ系『恐怖新聞』で連続ドラマ初主演を獲得しました。清楚なルックスと確かな演技力で評価を高め、2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』への出演も決定し、今後さらなる飛躍が期待されています。

13代目:堀田真由さん(2020年–2022年)

項目 詳細
出演時年齢 22歳~24歳
特徴 親しみやすい笑顔と自然な演技
当時の反響 鈴木仁さんとのコンビで3年連続起用の快挙
その後の活動 朝ドラ『わろてんか』出演、映画・ドラマで主要キャスト定着

堀田真由さんは『ソロモンの偽証』オーディションで最終5人に残った実力派です。ゼクシィCMでは史上初となる3年連続起用という快挙を成し遂げ、鈴木仁さんとのコンビは多くの支持を獲得しました。NHK朝ドラ『わろてんか』をはじめ、『3年A組』『恋はつづくよどこまでも』など話題作への出演を重ね、現在では映画・ドラマの主要キャストとして欠かせない存在となっています。

14代目:茅島みずきさん(2023年–2024年)

項目 詳細
出演時年齢 推定22歳~23歳
特徴 フレッシュな魅力と現代的な美しさ
当時の反響 兵頭功海さんとの等身大カップル像が話題
その後の活動 女優としてキャリア構築中

茅島みずきさんは2023年から2024年にかけてゼクシィガールを務めました。兵頭功海さんとのペアで、現代的で等身大のカップル像を表現し、若い世代からの共感を集めました。ゼクシィガールとしての活動を通じて知名度を上げ、現在は女優として本格的なキャリア構築に取り組んでいます。

15代目:池端杏慈さん(2025年)

項目 詳細
出演時年齢 推定20代前半
特徴 新世代の魅力と清新さ
当時の反響 西垣匠さんとの初々しいカップル像で注目
今後の期待 ゼクシィガールとしてブレイクのきっかけに期待

池端杏慈さんは2025年の現役15代目ゼクシィガールとして活動中です。西垣匠さんとのペアで、フレッシュで初々しいカップル像を演出し、新しい時代のゼクシィを象徴する存在として注目を集めています。歴代ゼクシィガールの多くがその後大きくブレイクしていることから、彼女の今後の活躍にも大きな期待が寄せられています。

ウサギさん
25年間でこんなに多くの素晴らしい女優さんたちがゼクシィガールを務めてきたんだね!それぞれ個性があって魅力的
カエルさん
本当にそう思う!特に広瀬すずさんや吉岡里帆さんみたいに、ゼクシィ出身から大スターになった人も多いよね
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ゼクシィCMシリーズの戦略分析

キャスティング戦略の秀逸さ

ゼクシィCMの最大の成功要因は絶妙なキャスティング戦略にあります。新人から実力派まで幅広い女優を起用することで、常にフレッシュな話題性を維持してきました。

  1. 新人発掘力:まだ無名の女優を見出し、スターダムへ押し上げる実績
  2. 時代性の反映:その時代の理想的な女性像を的確に捉えたキャスティング
  3. 継続性の確保:1-3年サイクルでの起用により、常に新鮮さを保持
  4. 多様性の追求:清楚系からクール系まで、様々なタイプの美しさを表現
  5. 話題性の最大化:メディアやSNSでの拡散効果を狙った戦略的起用

ブランド戦略としての卓越性

ゼクシィCMシリーズは単なる商品宣伝を超えた文化現象となっています。結婚への憧れを美しく表現することで、ブランドと消費者の間に深い感情的つながりを築いてきました。

特に注目すべきは長期的なブランド価値の構築です。一過性の話題ではなく、25年間にわたって一貫したブランドイメージを維持しながらも、時代に合わせて柔軟に進化させてきた点が秀逸です。

  1. 感情マーケティング:結婚への憧れという普遍的感情に訴求
  2. ストーリーテリング:各CMが独立した物語として完成している
  3. 話題の継続性:定期的な起用変更で常に注目を集める仕組み
  4. メディア戦略:TVCMだけでなく、雑誌・web・SNSとの連動
  5. ターゲット拡張:20代女性から全年齢層へのリーチ拡大

社会的影響力と文化的価値

ゼクシィCMシリーズは日本の結婚観や美意識に大きな影響を与えてきました。「ゼクシィガール」という言葉自体が一般化し、美しい花嫁の代名詞として定着しています。

また、多くの若手女優にとってキャリアの重要な転換点となっており、芸能界においても登竜門的な存在として認識されています。広瀬すずさんや吉岡里帆さんのように、ゼクシィ出演後に大ブレイクした女優は数多くいます。

ウサギさん
ゼクシィのCM戦略って、本当に計算し尽くされているよね。ただ商品を売るだけじゃなくて、文化を作ってる感じがする
カエルさん
そうそう!25年間も続いてるのは、やっぱり戦略が優秀だからだよね。毎回話題になるし、その後の女優さんたちの活躍も追いかけたくなる

まとめ:ゼクシィCMが築いた不朽の価値

2001年から2025年まで、四半世紀にわたって継続されてきたゼクシィCMシリーズは、単なる広告の枠を超えた文化的現象となっています。

加賀美セイラさんから始まり、池端杏慈さんまで15人の美しい女優たちが織りなした物語は、日本の結婚文化や美意識に大きな影響を与えました。絶妙なキャスティング戦略一貫したブランドメッセージにより、ゼクシィは結婚情報誌というカテゴリーを超越した存在になっています。

今後も新たなゼクシィガールたちが、時代と共に進化しながら私たちに美しい結婚への憧れを届けてくれることでしょう。この25年間の軌跡は、日本の広告史上最も成功したマーケティング戦略の一つとして、永く語り継がれていくはずです。

  1. ブランド価値の確立:結婚=ゼクシィという強固な連想を構築
  2. スター創出システム:多くの女優を世に送り出すプラットフォーム機能
  3. 文化的影響力:日本の結婚観と美意識の形成に貢献
  4. 継続的革新:25年間飽きられることなく進化し続けるコンテンツ力
  5. 社会現象化:CM自体がエンターテイメントとして独立した価値を創造

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